いつか陽のあたる場所で

ふらりと立ち寄った古本屋さんで、私の大好きな作家：乃南アサさんの本を見つけて、タイトル買い。



乃南アサさんの本は、知らず知らずのうちにその世界に入り込んでしまうから不思議。
主人公とは全く違う人生を歩んでいるけれど、その気持ちが痛いほどわかってしまう。共感してしまう。


主人公の「芭子」は、絶対に人に知られてはならない過去を持っていて、家族とも絶縁状態。
新しい人生を歩み始めるけれど、過去を悟られないよう、自分を戒めて日々息を詰めて生きている様が苦しくて愛しくて…
人を好きになることも許されない、仮に好きになってしまっても相手は自分の過去も受け入れてくれるだろうかという恐怖が付いて回る人生。
特に家族からのとある通達をされるくだりは、痛くて痛くて一緒に泣いてしまった。
確かに家族を裏切ったのは「芭子」だけれど、それでも自分の存在が無かったことにされるってこんなにもきついんだね。


これがシリーズ1作目とのこと。
色々な苦しみを抱えた「芭子」が、今後どのようになっていくのか…2作目も早く読みたいな！



↑先日慣れない最新鋭の機器にわたわたしながら撮ったプリクラ。知ってる？プリクラってプリント倶楽部の略なんだよ…
MUJ時代、一緒に涙を流した同い年の美沙。さらに綺麗になってたーー！また会いたい★